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伊勢神宮【2】神宮会館と早朝参拝

神宮会館伊勢エビ 東海

予約の取れない宿として有名な神宮会館

神宮会館は内宮から徒歩5分とすぐ近くにあるため、通りがかりに見たことがある人も多いだろう。
私もかつて、「神宮会館って、何するところ?」と思って見ていた。内宮の近くで、「神宮」と名の付く施設となれば、伊勢神宮と無関係ではないはず。

実は、伊勢神宮唯一の財団法人「伊勢神宮崇敬会」が運営する伊勢参りの宿として誕生した経緯がある。 そもそも「第59回神宮式年遷宮の附帯事業として、参宮者の便宜を図り神宮崇敬者の教化を目的」に昭和27年からスタートしており、伊勢神宮と参詣する人々をつなぐ役割として機能している。

神宮会館外観

とくに宿泊者が参加できる早朝参拝が好評で、日本古来の神道、伊勢神宮、式年遷宮などについてスタッフがわかりやすい解説をしつつ引率してくれると大人気。なかなか予約が取れない宿としても知られている。
宿泊はもちろん、ランチや宴会だけ、会議や合宿という利用もOK。 神宮相撲場・神宮弓道場・神宮ばら園も併設しているので、イベント訪問もありだ。

External Links>>神宮会館

人気の理由

内宮から徒歩5分という利便性はもちろん、宿泊すると朝6:30から始まる早朝参拝に参加できることも楽しみのひとつとなっている。
式年遷宮前後は特に予約申し込みが殺到していた。当時、私もインターネットで予約をと考えたが、3か月以内だと旅行サイトではうまくいかなくて、「いつ空いているの?」と電話でなんとか押さえることができた。

だが、2019年の1月に再予約することになり、旅行サイトには相変わらず引っかからず、公式サイトから入れば、すんなり予約できた。このことを宿の方にお聞きしたら、「波があるんです。この前の式年遷宮あたりは本当にそんな感じでしたけど、そろそろ落ち着いてきています」とのこと。

神宮会館室内 会館と聞くと、旅館やホテルとは全然違う古めかしいイメージだが、客室は本館洋室、本館和室、西館和室とあり、いずれにしてもキレイでしっかり整えられた印象。
私はバス・トイレなしの一番リーズナブルな西館に泊まったが、古いとは聞いていたものの気持ちよく宿泊できる状態だった。 大浴場もあり、満足できた。
料金は、本館と西館で、さらには客室タイプによって違い、また、お料理のチョイスによっても異なる。2019年は1泊2食付きで9000円~だった。

伊勢エビ&あわび付きの夕食

最もお料理のグレードが高い、伊勢エビ&あわび付きの夕食コースがある。2015年西館の宿泊で、14,580円。相当リーズナブルだと断言できる。

伊勢で海の幸といえば、伊勢エビ! 神宮会館伊勢エビど真ん中に伊勢エビのお造り、その周りに新鮮な季節の魚や貝が。 鮮度はさすが。お味も甘くてプリっとしていて、美味しくないわけがない。 半身の伊勢エビの煮物も出てきたし、翌朝にはお頭入りでいい出汁が出ているお味噌汁も!

肉厚のあわび!
伊勢神宮では朝夕に天照大御神に食事を捧げているが、特別な日はあわびが出される。伊勢神宮で最も重要な食材があわびというから、これはぜひとも食べるべきだろう。 神宮会館あわび 写真を見ていただければわかると思うが、想像通り、肉厚で柔らかで本当に美味しい。 私は北海道出身であわびは何度も食べているが、ここで食べたあわびは記憶に残るものだった。

このほかにも、ウニがドバッと入ったお鍋、カニ釜めしなど盛りだくさん。
お出汁も美味、味付けも良く、はちきれんばかりに食べてしまうこと請け合い。「伊勢まで来て、料理でケチってどうする?」と大きな声で叫びたくなるほど大満足だった。
(献立は時季による) OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA

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朝食。早朝参拝の後で

早朝参拝

神宮会館の宿泊者のうち、3分の2が参加するという早朝参拝。 参加人数が多いと、何班かに分かれることになる。
神宮会館のスタッフが伊勢神宮と式年遷宮について、とてもわかりやすく説明してくださる。そして参加する人たちも熱心で、質問したり、拝殿で時間をいただいてお祈りしたり。
いつもは多くの人でいっぱいの境内だが、早朝ともなると、人はまばらで静寂な神域であることを実感する。朝の新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込んで参詣する機会はめったにあるものではないので、参加者は皆喜んでいた。

伊勢神宮

ところで。
伊勢神宮は神社の頂点に立つ別格の存在。 式年遷宮にまつわるお金の話になったとき、「国民からのお賽銭、式年遷宮のための浄財、さらには、全国の神社へのお賽銭が伊勢神宮に回ってきて、20年に1度の建て替えが行われている」のだそう。
国民のささやかな喜捨が、日本の伝統継承に役立っているということだ。 現在パワースポットブームだが、ブームがあろうとなかろうと、式年遷宮は1300年続いてきた。そういうことを考えさせられる早朝参拝。そこが参加者の満足度が高い理由なのかもしれない。

宇治橋

宇治橋 上部は宮大工、橋げたなど下部は船大工の仕事。どちらにしても、水も漏らさぬ木材のはめ込み技術がすごい!

人でごった返していない伊勢神宮の景色を撮った short movie が公式サイトであったので、youtube を紹介する。普段は写真で見れないところも撮影されているし、何よりクオリティがとても素晴らしい。

External Link>>伊勢神宮(公式)

追記:2019年の内宮早朝参拝

1月の冷えが体にこたえる暗がりの朝、久しぶりの早朝参拝に参加した。前回はわれわれだけだったが、ほかにも団体さんがいたので、どうやら他の宿泊施設でも早朝参拝をしているらしい。

伊勢神宮内宮

さて、今回は鳥居越しの朝日を拝んで終わることができた。皆さんもそれがお目当てでもあるようだ。ズラリと並んでシャッターチャンスを待ち構えている。

伊勢神宮と朝日

素晴らしい時間に感謝。今年もいいことがありそうな気がした。
今年は平成最後の伊勢参りだ。そうだ、私は天皇陛下にお礼を言っていないことに気づく。最後に、神様に今上天皇皇后両陛下への感謝の気持ちをお伝えくださるよう祈った。

>>伊勢神宮【1】前売り限定の近鉄「伊勢神宮参拝きっぷ」

>>伊勢神宮【3】神宮会館のバラ園

>>伊勢神宮【4】初めての御垣内参拝

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