初夏になると水辺のハスが見たくなる

早朝に咲いて午後には閉じてしまう蓮(ハス)の花。初夏、6月から7月にただの泥池が見事な蓮池に変わる。

大阪万博記念公園では、日本庭園にある蓮池で「早朝観蓮会&象鼻杯」が毎年恒例行事として開催されている。

万博記念公園:Expo’70 Commemorative Park , Osaka Prefecture
External Link>>万博記念公園 早朝観蓮会&象鼻杯
開催日程:2017年6月30日~17日までの金曜日・土曜日・日曜日・祝日、日本庭園は朝6時開園

ハス

毎年「蓮が見たい!」とは思いつつも、朝6時からのイベントなので、寝坊助には辛すぎる時間帯。「翌朝、6時までに目が覚めたら行こう」と開き直って布団に入り、奇跡的にスパッと起きることができたので、モノレールに乗って駆け付けた。

太陽の塔

太陽の塔

太陽の塔

不細工な横顔…これが岡本太郎作の太陽の塔。
アジア初の万博が開かれたときのモニュメントで、これには批判もあった。芸術を「美であるべき」ととらえるならば「なんだ、コレは」であろうと思う。けれども、太陽の塔には人の記憶に残す巨大なパワーが確かにあった。そう断言できる物体を彼は残した。

美しいが、記憶にとどまらないものなど、山ほどある。そういう意味で、岡本太郎は凄い人だったと私は思う。
太陽の塔が好きだという人も結構いるのだ。見慣れれば見慣れるほど、「これでいいんだ」と感じる。

ハス池

日本庭園に着くと、「象鼻杯は終了しました」との張り紙が。ハスの茎をストローにしてお酒を飲む象鼻杯は300名のみとのことだが、7:30を回ると、完璧に出遅れだった。

蓮池

蓮池周辺には自慢のカメラを持った人の群れ。そして、日本酒の菊正宗のブランド旗が立っており、ハッピを着た係りの人がハス酒を振舞っていた。ハス酒は100名のみ。こちらにはギリギリ間に合う。「日本酒の中に蓮の茎を入れて香りを出しています」とのこと。といっても、それほど香りは強くない。

菊正宗はす酒ハス酒

8時を過ぎると、これも逃すことになるので、写真を撮るだけでは満足できない人はやはり6時台に着きたいところだ。

ちなみに、下の写真は象鼻杯。場所は違うが、長居植物園でのものをお借りした。

象鼻杯

参考:長居植物園の象鼻杯 Photo: J. Matsumoto

ハスハスハスハスハスハス

ハス

Lotus flowerところで、ハスと睡蓮は何が違うのか。

ハス 上がハスで、

睡蓮

睡蓮

こちらが睡蓮。

万博記念公園のサイトには以下の通り説明があった。

「茎がしっかりと硬く、水面より高い位置に花を咲かせるのがハス。一方スイレンは基本的には水に浮かぶように花を咲かせます。品種によっては水面から出る場合もありますが、葉に切れ込みが入っているなど、よく見ると違いがわかります」

ここのハス池には26品種約1,200株のハスと、7品種約1,000株のスイレンが植栽されているとのことだが、ほとんどハスしか目に入らなかった。

早起きした甲斐があった。望遠レンズを使って背景をぼかすと、私ごときの腕前でも実に美しく撮れる。
見事なグラデーションの薄紅。みずみずしい花びら。
濁った泥水に根を張り、これほど美しく咲いてみせるということに哲学を感じさせる草花。

このイベントに若者はあまりいなかった。この良さがわかるまでには年月が必要なのかもしれない。それと、簡単に早起きできる年齢に達することが。

ハス

Lotus