箱根神社のご利益とは、“縁結び”?

近年、“恋に効く”神社として恋愛成就を目的とした女子が箱根神社と九頭龍神社とをセットにしてパワースポット巡りをしているという。
箱根神社をWEB検索してみると、女子狙いなページが散見され、「おや。恋愛成就の神社だったっけ?」と思ったほどだ。

古来、名だたる戦国武将が信仰の対象とした箱根神社は、関東で屈指の霊験あらたかな神社、勝負の神として今もその地位はゆるぎないようだ。
実際に祈祷を受けてみて一番感じたのは、皆さんの「真剣度」が違うということである。心から信仰している姿がそこにあった。(祈祷については後述する)

そもそも箱根神社のご利益とは何だろう…が今回のテーマである。

ご利益の良い悪いを問うているのではなく、「どうしてあそこのご利益が“恋に効く”なんだ?」という個人的疑問による。
つまり、古来のご利益ではなく、箱根神社と九頭龍神社が“恋に効く”と近年信じられているご利益について、「その根拠はなんだろう」と思って考えてみることにしたのだ。

というのも、出雲大社の「縁結びご利益」のように、通常「縁結び」につながる御由緒(神社の歴史や祭神の得意分野記載)があるのだが、どちらにも恋がらみの話がなかったように思ったからだ。

箱根神社箱根神社と武将

箱根神社は、もともと山岳信仰から始まっている。

その後、武家の棟梁として関東で幕府を開いた傑物、源頼朝と徳川家康は箱根神社を篤く信仰していた。そういうわけで、昔から数多くの武将が訪れる心願成就、勝負の神として名を馳せ、「関東総鎮守」「箱根権現」と崇敬されてきた。
話は少しそれるが、武将というと仏教に帰依しているイメージであるが、神社に対して寄進を怠ることはなかった。帝と日本古来の神々、そして神社、いずれに対しても崇敬の念を忘れず、勝利を祈り、泰平の世になってからも守り神として大事にしてきたのである。

現代でも、箱根の大神が勝負事の神様ということで、仕事で真剣勝負をする人、財界人、経営者らが足を運んでいる。

私も関東出張にかこつけて、箱根神社と九頭龍神社両方で祈祷を受け、その直後にあったコンペで勝利したときは「さすが、霊験あらたかだわ」と感心したものだ。

箱根神社と九頭龍神社の“両社参り”

さて、箱根神社と九頭龍神社の両方に参ることを“両社巡り”とか“両社参り”と呼んで推奨しているサイトがあったので紹介したい。

External Link>>芦ノ湖温泉旅館組合サイト:両社巡り

九頭龍神社が「良縁の神」と特集しているのが下記。

External Link>>芦ノ湖温泉旅館組合サイト:良縁の神
箱根神社

箱根神社が “恋愛に効く”の根拠はなんだろう

いろいろなサイトを見てみると、面白いことがいろいろ書いてある。

  • 箱根神社では北条政子が安産を祈願し、夫の源頼朝の無事を祈ったといわれている(箱根神社境内に安産杉がある)
  • 頼朝と政子が度々訪れていたのが箱根神社、婚前はデート現場(天野川:伊豆権現ではなく?)
  • 九頭龍神社は「 龍神さまは水を司るので、事業発展、縁結びなどのご利益があると言われており…」(天野川:この文はよくわからない。どうして水を司ると縁結びなのか?)

下記は九頭龍神社の湖水祭、月次祭についての記述。根拠を記したいけれど、ハッキリとは言えない感じがよく出ている。

本物の恋に効く、太古から恋の儀式

湖水祭は九頭龍を鎮めた故事にならって行われる伝統の儀式。
翌朝の例大祭などと連なり、現在では盛大な夏祭として行われています。
また毎月13日には月次祭といって、参拝船で九頭龍神社に訪れる、神事が行われます。
古来より行われる儀式には何かしら特別なものも感じられるのでしょう。これが縁結びにいいとされ、ちょうど休日ともなると若い女性を中心に遠方からも数百人という参拝者が来られるそう。

External Link>>楽天トラベル「恋する神社」

結論

どうやら古来の人々の共通の願望「夫婦和合」「子宝祈願」とあいまって、源頼朝・北条政子夫妻ネタを起源としているようだ。
そこにかこつけて、呼び込み文言として「縁結び」「恋に効く」となり、“両社巡り”とか“両社参り”を推奨、お水取りとして「龍神水」…の流れになったのかもしれない。

心願成就とは、コレという固定の願いではなく、心に願うこといろいろすべてのこと。
祈祷の項目にも「心願成就」があり、当然そのうちのひとつとして「恋愛成就」も含まれていたって良いのだ。

人々の願いを叶えてくださる霊験あらたかな神様という結論だろうか。

 

なお、箱根神社と九頭龍神社の関係、月次祭についての詳細、さらにはご祈祷を受けるための注意点は下記ページを参照のこと。
>>箱根【1】九頭龍神社本宮と新宮への行き方

ご祈祷雑感

私は数年前に箱根神社と九頭龍神社でご祈祷を受けたのだが、皆さんが本気で祈祷を受けているのをチラリと横目で見て心から驚いた。
誰しも目をつむって両手を畳について頭を垂れ、全員が真剣な様子で神に心願を祈っていた。時代劇でよく見る両手をついて「申し上げます」の姿勢である。
ここで祈祷を申し込む人たちのほとんどがリピーターであることは疑い得ない。
私も彼らにならって、神様に対し「申し上げます」の姿勢をとった。ここ以上に皆が真剣に祈祷を受けている場所を知らない。

その一方で、たまたまなのか、若い女性は見当たらなかった。また、このとき箱根神社と九頭龍神社の祈祷を受けたのは私だけだった。両社巡りはありだが、両社祈祷は流行っていないのかもしれない。

この写真は、ご祈祷の撤饌である。龍神水入りペットボトルと日本酒をいただいた。

箱根神社撤饌

 

箱根神社内九頭龍神社新宮

箱根神社内九頭龍神社新宮

 

九頭龍神社本宮へのアクセス >> 箱根【1】九頭龍神社本宮と新宮への行き方

東京から箱根へのアクセス  >> 箱根【2】アクセスは「逆ゴールデンルート」がオススメ