世界で唯一、海に浮かぶように建てられた神社

広島県の宮島にある厳島神社(いつくしまじんじゃ)は、世界で唯一、海に浮かぶように建てられた神社である。
厳島神社は、原始宗教のなごりで、島全体が神の島として崇められていたため、陸地では畏れ多いと海中に社が建てられた。

English>>Itsukushima Shrine

厳島神社

世にも稀な建造物にして、素晴らしい神域、その美しい佇まいをひと目見たくて、多くの人々が訪れている。
世界最大の旅行クチコミサイト「トリップアドバイザー」でも、「外国人に人気の日本の観光スポット」として毎年トップ10に入るほど国内外からの評価が高い場所。そういうこともあって、行けば外国人だらけ。休日ともなれば、人、人、人…なのである。

宮島行きの船

宮島行きの船

干潮・満潮どちらがオススメ?

この厳島神社は、思いつきで行くよりは、断然計画性があってしかるべしのところだと思う。
私のオススメは満潮。海に浮かんでいるほうが神秘的。
以下、訪問のコツをお伝えする。どうせ行くなら、素晴らしい時間帯を狙え

1. 海の中の社を体感するには、満潮時間を調べること

宮島観光協会のサイトはオススメで、「年間潮汐・潮見表」が下記に載っているので、ぜひ下調べしてから満潮を狙って行ってほしい。

Extenal Link>>宮島観光協会HP

ざっくり言うと、以下の通りである。

  • 嚴島神社が海に浮かんで見える潮位の目安は 250cm以上

余談

ひと昔前に、JRのコマーシャルで女優の仲間由紀恵が夜の厳島神社に詣でるシーンがあった。なぜに夜景なのかといぶかしんだのだが、後で「その時期の満潮時刻と関係があって、夜でなければ海に浮かぶ姿が撮れなかったのかもしれない」と理解した。

例えば、2016年1月1日の満潮時刻を見ると、「6:58」と「18:45」である。どちらも日中とは言いがたい。CM視聴者から「行ったけど、土がむき出しだった!がっかりだった!」と苦情が来ても困る。それを避けるための夜景撮影だったのだろう。

干潮時の厳島神社

干潮時の厳島神社

干潮時の厳島神社

干潮時の厳島神社

ちなみに、大鳥居の根元まで歩いて行ける潮位の目安は100cm以下である。
こうなると、潮干狩りができる。春にはアサリがよく採れるそうだ。だが、感動的な写真とはいかない。

2. なるべく平日に行くこと

曜日を選ぶのはなかなか難しいのだが、できるならば、平日に行くことを強くオススメする。せっかくの神域なのに、「人ごみで疲れた」というのはあまりにもったいない。

厳島神社への行き方

宮島へはいくつもの交通機関があるのだが、電車でいうと2通り。
オススメはJR。JR広島駅から30分ほどでフェリー乗り場に近い宮島口駅に到着と、利便性がいい。
いまひとつは、路面電車の広電広島駅から原爆ドーム前を経由してのんびり70分くらいかかって広電宮島口駅へ行くパターン。

JR広島駅→宮島口駅:片道410円

さて、宮島口に着いたら、そこからフェリーで宮島へと渡る。所要時間は10分。

宮島までのフェリー:片道180円

上陸すると、野生の鹿がお出迎え。そして、参道には広島名物牡蠣の店など飲食店が軒を連ねる。
その先に巨大な朱塗りの鳥居と厳島神社が見えてくる。

厳島神社の大鳥居この地点が来たら、撮影ポイントが近付いているので、カメラのご用意を。

厳島神社

石灯篭を入れて大鳥居を撮影するというのがポイントらしい。プロカメラマンに教わった。

信じられない建造物

厳島神社

Itsukushima shrine

厳島神社

 

厳島神社はわざと壊れやすく造っている

この社、実はわざと壊れやすく造られているとのこと。信じられないことだがそうなのだ。
建物の骨格などあまりに強固につくってしまうと、波や風の強い力が加わった時に、建物全体が破壊される危険性がある。あえてゆるく造って圧力を逃がしやすくし、部分的な損壊にとどめられるようにしているのだとか。
見た目だけではなく、そういう意味でも “Amezing!” なのだ。

床板は、1間に8枚敷いてあり、釘は使っていません。板と板の間は少し開いており、潮が高い時や台風時に波のエネルギ-を減免・消波する構造になっていて建物を守る工夫が行われています。(スリット構造)

Extenal Link>>宮島観光協会>>厳島神社より

広島とえいば、広島市の原爆ドームと宮島。広島旅行の王道だが、ともにあり得ない姿を今に残している。とんでもない奇跡の連続に感動せずにはいられない。
美と破壊という、対照的な存在が広島にある。

広島県廿日市市宮島町1−1